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ホームページ制作費用の相場・費用感をこっそり教えます

2020.2.19

WEBサイトのコツ

こんにちわ。岡田です。

今回はお客さんによく聞かれるホームページ制作の費用についてです。
WEB制作会社のホームページには、実はあまり金額が書いてない会社も多いですね。

10万円でつくってもらった。
という人もいれば、100万円かかった。
1,000万円かかった。と、金額感はバラバラです。

先日、ウェブから問い合わせいただいたお客さんからも「正直、相場もわからないし、違いもよくわからない」とおっしゃってましたが、はじめてホームページを依頼する方にとっては未知の世界かもしれません。

ホームページ制作会社に制作費用が明確に載っていないのは、作るサイトの求められるクオリティや、ページ数、機能、納期、依頼するクリエイターなどなど、状況に応じて、毎回変わってくることが多いからだと思います。

また、市場調査やヒアリングの量、ペルソナなどマーケティング的な作業量をどこまで必要とするか、などに応じても変わるので、ポンと見積りを出せないのが現状です。

ポンと見積りを出して、いろいろ聞いて見たら、実は倍くらいかかります。なんてこともあるということです。

ホームページは毎回毎回、オーダーメイドで、テンプレートで制作する以外は、まったく同じ工程で、まったく同じものができることはありません。

ITの世界で、超効率的に作られてると思われがちですが、めちゃ泥臭い仕事です。

熟練の手業が、何十にも積み重なっています。
そして、人が作業をするので、こまかなミスも起こります。
表示のズレや、誤字脱字、機能の調整不足などなど、あらゆる工程に、細かなミスも発生します。
それを、進行して行く中で、少しづつ、コツコツと精度をあげていくことになります。

そう。
なのでね。

いいホームページをゼロからつくるって、すごく大変で、だれにでもできることじゃないんです。

「サービスがいついつにリリースするんで、なる早で作ってください!」
とか、
「展示会にいついつに出店するので、来月に公開したいです!」
とか、

まあ無茶なわけで。
こちらからしたら、商品のリリース日を先に決めるより、サイトの公開日を先に確約できてから決めてーな。
という話です。

ホームページができるまでの工程と関わるクリエイター

ホームページを公開までもっていくには、多くの職種の力が必要です。

まず、WEBディレクター

お客さんの要望や課題をヒアリングし、形にしていきます。
ワイヤーと言われるラフを作ります。パワポやAdobeのソフトなど、人によって使うツールは違いますが、サイト全体の設計をする仕事です

私がやると、70ページとかのパワポの分厚い資料ができあがります。
(いかついホチキスじゃないと、閉じません)

もちろん、受注を確定させないと、仕事にならないので、見積りの作成や、提案資料など、発注側との意思や理解のすり合わせが大事になってきます。

実は、このWEBディレクターの仕事は、カタチが見えにくいんです。
ホームページはデザインやプログラムなど、納品物に対して、対価を払うというイメージがあるので、お客さんからすると、「ディレクション費用?」となりがちです。

しかし、このWEBディレクターの力量で、勝負は決まってしまいます。
WEBディレクターがポンコツなら、ポンコツなサイトができます。

いいデザイナーを判断するアートディレクター的な能力も必要ですし、WEBマーケティングの知識や、相手を安心させる力、パートナーのクリエイターから信頼される力、誠意ある仕事ができるか、約束は守るか、というビジネスマンとしての力も必須になります。

さらにいうと、
人の話を聞いて、ずれない提案ができるか。言葉のセンスはあるのか。

不安や疑問は、気軽に聞ける人間か、そもそもコヤツに高いお金を投資していいのか、公開後も相談したり、長く付き合える人間か。

もうね。人間力です。

しわしわのシャツは着ていないか。
鼻毛は出ていないか。
デスクトップはぐちゃぐちゃしていないか。

もうね。人間力です。

続いて、WEBデザイナー

Photoshopなどのデザインソフトを使って、WEBサイトのデザインを制作します。

デザイナーですごい人は、この2点だと思います。

  • 経験に裏付けされた積み上げられた熟練のデザイン力
  • 相手の言葉から本質や期待を読み取る空気読める力

まずは、ひとつめ。
経験に裏付けされた積み上げられた熟練のデザイン力

デザイナーはセンスでいきなりうまくなりません。
5年、10年、何百というサイトをクライアントや上司、先輩に怒られながら、何度もなんども挑戦してきて初めて、デザイン力が身につきます。

デザインができて、先輩にチェックしてもらうときのドキドキは、かなりの憂鬱です。
全取っ替えになったら、1日パーになりますし、どんどん正解が見えなくなり、闇に放り込まれます。

好きなデザインの仕事も、大嫌いになります。
それを乗り越えてきた人の技術は、尊敬に値します。日本の財産です。

ちなみに、デザイン力がかなりのレベルの人は、仕事が超早いです。美しいデザインが作れる感覚が、体に染み付いています。
レベルの低いデザイナーは、仕事も遅いし、できあがりも遅いです。

そして、ふたつめ。
言葉から本質や期待を読み取る空気読める力

いくらデザイン力が高くでも、出てきたものに対して、
「いや、そうじゃないんだよな~」ということが多発することがあります。

出てきたデザインをお客さんが見て。
「え!そういうことじゃないんですよ!」と悲しい気持ちになります。

そして、いやいや修正を伝えると

「え!そういうことだったんですか!早く言ってくださいよ」
とデザイナーがびっくりします。

「いやいや!はじめからそう言ってますよ!」
と無駄なやりとりが続き、お互いに悲しい気持ちになります。
こういう本質を見る目がずれると、かなり大変です。

ということで、このふたつが重要なのです。

あとは、時間や納期をまもるとか、返事が早いとか、安心感も重要です。

デザイン費用について

例えば、私のようなWEBディレクターが、デザイナーに仕事を依頼した場合、

  • トップページ
  • 商品紹介ページ
  • コンセプトページ
  • スタッフ紹介ページ
  • 会社概要ページ
  • アクセスページ
  • 問い合わせフォーム

など、よくあるページボリュームのサイトをまるまるデザインをお願いしたとします。

PCとモバイル版合わせて、上記のページ数でオーソドックスなボリュームだと、おそらく、30万円~はすると思います。直接、フリーランスのデザイナーさんに依頼しての、良心的の金額かと思います。

発注側で、デザインができるメンバーがいれば、必要なページだけデザイナーに依頼する。などすれば、費用は抑えられたりもします。

コーダーと連携がうまくとれれば、
会社概要ページと、アクセスページは、テンプレート化して、デザイン1ページにまとめて費用を抑える。なども可能です。

コーダーに依頼を依頼する

今は、フロントエンドエンジニア、なんていう言い方もあります。
できたデザインデータを、プログラミングしていく専門職です。

デザイナーが作ったデザインデータを、バラバラのパーツに分解します。そのパーツをHTMLやスタイルシートという英語や記号の集合体の言語で、組み立てて行く作業です。

よくコワーキングスペースやカフェとかで見かけません?黒い画面で、英語の記述をテキパキ打ち込んでいる人です。

バラバラになった画像やパーツ、日本語の原稿を、デザイナーがつくったデザイン、レイアウトと同じように見えるように、組み立てていきます。

ウェブサイトはブラウザで見ると、1枚の画像に見えますが、裏側には、英語の記述がびっしり詰まっています。
ひとつ、「<」みたいな記号がないだけで、ぼっこり表示が崩れたりする世界です。

私は、このコーディングの作業を、WEBマーケティングの前職のときに、担当したことがあるのですが、全然できなくて、泣きそうになりながら、徹夜したことをよく覚えています。「辞めてやる!」と思いながら、またいつも通り、朝礼に参列しました。

配置したい写真が、真ん中に寄せられない。とか、デザインされたレイアウト通りにならず、何時間も同じ箇所をいじくり続けるとか、ハマりにハマり、涙が出てくることもある。そんな仕事です。

こういった経験をなんども乗り越え、やっとこさ、さらさらとコードが書けるようになるんですね。

何年も何十、何百とサイトを組んできた経験がないと、クオリティの高いデザインを正確に、スピーディーに体現することはできません。

今は、WordPressという、管理画面を設けて、記事を更新できるようにする技術も必須です。
Javascriptの知識があれば、かっこいい動きのあるサイトにすることもできます。

フロントエンドエンジニアに、デザイナーが作ったデザインデータを渡し、サイトの設計書、仕様書を渡し、発注をした場合、

先ほどのページボリュームだと、おそらく20万円~は見ておいた方がいいでしょう。(もちろん、人によりいろいろです)

すでに原価は50万円?

どうでしょうか?ここまでで、すでにデザイナーとコーダーの費用だけで40万円、50万円はかかってきます。
これがいわば、私からすると原価です。

私がWEBディレクターとして、フロントに立ち、仕事を受けた場合、この原価が必ずかかってきます。

もちろん、安いクリエイターを探しまくったりすれば、原価は抑えられるかもしれませんが、安くなったとしても、数万だと思いますし、それ以上にクオリティーは下がります。

また、私はクリエイターさんと気持ちよく仕事を一緒にしたいので、クライアントの予算に合わせて、無茶にクリエイターさんに報酬を下げてもらったり、値下げ交渉も無理にしないようにしています。
理由はひとつ、モチベーションを完全にさげるからです。

あと、
クリエイターさんはぎりぎりのラインで、まっとうな見積りを提示してくれる方が多いので、基本的に、提示いただいた金額で進めます。

ただ、明らかに駆け出しのクリエイターさんや、スキル不足で勉強させてください。みたいなノリの人が、他の人より強気で出してきたら「ざけんな!」と心の中で叫びます。

ディレクションの費用について

例えば、WEBに詳しくない発注者が、直接、WEBデザイナーや、コーダーにスムーズに発注できるかというと、難しいわけです。WEBディレクターは

  • つくるサイトの目的は何か?
  • ターゲットはだれで、どんな状況、感情か
  • どのページから、どのページをたどる設計にするか
  • どんなページをつくり、どんな内容にするか

などなど、初めにサイト全体の設計をしていきます。
これを発注者のやりたいままにやると、失敗します。

ウェブサイトは好きな服を着飾るものではありません。
まずは、お客さんにどう思われたいか、そして、発注者側は、どう見せるべきか、お客さんと発注者の求めるものを明確にしていく必要があります。

さらに、どんなキャッチコピーをいれれば、1秒で、きて欲しいお客さんに刺さるか、どんなストーリーを入れれば、共感を得られるか、などいれるコンテンツもヒアリングし提案をしていきます。

こういう作業を、クライアント本人がやろうとするとめちゃめちゃ難しい。できないと思います。

客観的なマーケティングとアートディレクションの視点、何百とサイトの設計をしてきたノウハウや、SEOや広告を回してきた知見をあわせ持って、ブランディングや集客のできるサイトが生まれます。
ここにディレクターの大きな価値があるんですね。
発注者の出した原稿や情報を、そのまま整えて、デザイナーにまわすような仕事ではないということです。

ホームページは3ヶ月は最低かかります。
ディレクターは3~4ヶ月はそのサイトの進行やお客さんとの調整、パートナーとの調整に追われます。

例えば、デザイン、コーディングの原価が50万円かかるとしましょう。そこにディレクターの専門的知識とノウハウ、3~4ヶ月の拘束時間がかかります。

会社によってはディレクションも、「営業」「アートディレクター」「WEBディレクター」「編集」など担当が分かれていることも多い。

ディレクターひとりが頑張って、納品できるサイトの数は、せいぜい月1.5~2本がぐらいが限界だと思います。
これ以上やると、ひとりブラックに陥ります。
合わせて、既存顧客の対応や、新規の提案や打ち合わせなど、もろもろやることがある前提です。

見積が来て「100万高い!」と思う方もいると思いますが、全然高くないということです。もちろん、デザインやプログラムが必要なページ数が何十とあれば、その分コストもかかりますし、綿密にマーケティングを仕掛けるなら尚更です。

利益もギリギリのところ、まじめに出してるし、最高のクオリティをだすための原価も惜しみなくかけます。
さくっとできる簡単な仕事ではないということを理解してもらえたら嬉しいです。

なぜ格安のホームページ制作業者があるのか??

まず、テンプレートを使って、対応するタイプがあります。WordPressなどで、すでに組まれているサイトをあてがって、写真と原稿を差し替えるだけで、出来上がるものです。

エクセルが送られてきて、ここに原稿を入力してください。そのままサイトに反映します。

みたいなやりとりで、ぱっとできます。

とりあえず、なんでもいいから、ホームページ作ってよ。予算15万とかで!というなら、テンプレが多いと思います。

SimilDesignでもテンプレ制作は個人事業主の方向けに、提供させていただいてますが、きちんとヒアリングをして、どんなページが必要で、どんなコンテンツや記事を用意すべきか、ノウハウやコツ、考え方をしっかり事前にお伝えをします。

個人の方はテンプレでも、まずはコンセプトや原稿をしっかり固め、走らせることが重要です。
そして、運用の仕方を体で覚え、サイトから利益を出すことからスタートです。
いきなり何百万とか、かける必要はありません。

または、50万円くらいの原価で納品し、月額のランニングで利益を出すスタイルもあります。
ただ、ドメインやサーバーの名義が、ホームページ制作会社側となっている場合は注意が必要です。
月額をやめたいとなった場合、サイトを閉じないといけない場合も出てきます。

SimilDesignでは、納品後、やはり岡田のサポートが欲しい。岡田の存在が安心する。という声をいただけるので、月額のサポートに申し込みいただいてます。もちろん、あとは自分でやれるぜ!と必要なくなれば、解約いただいて全然OKです。

あと、リース契約も注意が必要ですね。
毎月の支払いが終わる前に、サイトをまたリニューアルしなければならないとか、想定外のことは必ず起こります。
4年も5年も先のことはわかりません。

だいたい2年、3年経つと、サービスや商品、コンセプトやブランドの見直しも発生します。そこで、リースが残ってるから、となると、足を引っ張ることになるでしょう。
また、ホームページ制作業者側からしたら、一括で入金されているので、毎月払っているお客さんと、すでに一括でもらっているホームページ制作業者の温度感も変わってきます。メールの返事が遅かったり、メンテナンスに対応してくれなかったりと、困ってるお客さんもよく聞きます。

ホームページに何を求めるかを、明確にしよう

ホームページをちゃんと作りたい、リニューアルしたいという会社さんは、ぜひ100万円はかかるものと考えてください。

個人事業主でこれからWEB集客をやる!という方は、いきなり投資はリスクが大きいので、低価格から運用スキルを身につけることが大事です。

中小企業で社員も数名いて、BtoBだったり、競合がひしめく中、ブランディングをしていくのであれば、100万以上は絶対予算を用意すべきと思います。

社用車を買うのに、400万円。
家賃の初期費用に、100万円。
人を雇うのに、年間500万円。
ホームページつくるのに、50万円。
って、ちょっと安く見過ぎです。

ホームページは、売り上げをあげたり、よい採用をするための重要な投資です。
安かろう、悪かろうですし、業者を選定する経営者の目も重要になってきます。

集めた見積りを並べて、安いから発注する、というスタンスでは、いつまでも、売り上げが伸びず、業者とのやりとりでストレスを溜めることにもなります。

ぜひ、会社の成長にかかせない戦略の軸になるホームページ。
しっかり予算を見直してみてはいかがでしょうか?

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